保険金額はどのぐらい必要?

保険金額を計算してみる前に、まず一般的に入院や手術となった場合どれぐらいの期間入院することになるのかを考えていきましょう。

平成17年に厚生労働省が調べた患者調査では全ての年齢層で37.5日間入院しているというデータが発表されています。

ただし65歳以上の方の入院日数を計算してみると52.1日と、ほぼ14日(二週間)長くなる傾向にあります。

これは平均値なので、短期的に入院している方のことを考えればその逆により長く入院することがあってもおかしくないと考えられます。

また、病院から退院してもその後すぐに元気になるわけではなく、統計を見てみればそのまま家庭に戻った方は86%という結果が出ています。

つまり、それ以外の方は介護・養護施設や別の病院への転院を選んだことになり、更に治療費や入院費が必要になったと考えられます。

このデータはあくまで退院時にどれだけ在院していたかという一つの病院だけのデータを割り出したものなので、例えば二つの病院に一ヶ月入院していたとしても「二ヶ月」入院していたのではなくそれぞれ「一ヶ月」入院していたと扱われるのです。

では一日どれぐらいの費用がかかるのでしょうか。

平成16年度に行われた生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によれば自己負担費用の平均額は26.3万円となっています。

一日あたりの平均を割り出せば14,700円という結果が出ます。

生命保険で給付されるお金が同じ生命保険文化センターの調査によれば男性で10,500円、女性で8,200円となるので、生命保険それ自体で全てを賄うのは無理があると考えられます。

もちろんここまでのデータは平均値に主に注目したので、より多くお金がかかるケースも稀ではありません。

一日20,000円以上の医療費が必要だったという層も21.7%で、一番人数が多い「10,000円以上〜15,000円未満」が必要だったケースが27.1%であることを考えると決して珍しいものではないのです。

いざという時のために少し高めに見積もっておく必要があります。
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