終身医療保険とは

終身保険とは一生涯にわたって怪我や疾病を背負ってしまった場合、入院時や手術時などに保障をしてくれる保険のことを指します。

しかも通常の保険のように年満了タイプ、つまり一定の期間が終わったら改めて更新手続きを行わない限り保障が終わってしまうというものではなく、契約した時点から保険料を支払い続ければ(もちろん必要に応じて契約内容を変えるケースもありえますが)ずっと保障してもらうことが出来ます。

保険料の支払いについては二つのタイプがあります。

一つは保険に加入している間ずっと保険料を支払い続ける終身払いというものです。

そしてもう一つは、ある期間までに保険料を支払い切ってしまうという有期払いです。

例えば不動産物件のように、住み続ける間ずっと家賃を支払うかそれともローンで全額支払って買い取ってしまうかと考えれば分かりやすいでしょう。

ローンで全額支払う、つまり有期払いの場合は支払い期間が終身払いと違って限られてしまうのでその分だけ月々支払う保険料が割高になってきます。

終身払いの場合はサービスを受ける間一定の保険料を支払い続けるのでその分保険料は安くなります。

どちらにも一長一短があり、簡単にどちらかを薦めるのは難しいのです。

例えば終身払いの場合は定年退職を迎えて年金生活を送るようになってからも保険料を支払わないといけないというデメリットが考えられます。

一方有期払いのうちは働き盛りの間に保険料を支払ってしまえば老後の支払いの心配に悩まされて苦しくなるということはありません。

こう見ると終身払いの方がデメリットが大きいように思えますが、例えば遠い将来インフレが起こった場合支払う保険料までそれに応じて高くなることはないので、浮いたお金を資産として運用するという使い方ができるというメリットも考えられます。

もしくは有期払い型は終身雇用制の時代の名残りが強いので、不意の失業などに見舞われた場合保険料の支払いに苦しまなければならないという不安も考えられます。

また、医療保険の見直しをしたい場合(つまり上の不動産のたとえ話で言えば、新しい物件を見つけてそこに住みたいなと思った時)、ローンが組まれた状態だと解約手続きなどは非常に困難です。実質損をする結果にも終わってしまうかもしれません。

終身払いはそのあたりのフットワークが軽くなるというメリットもあります。

医療の世界も進化が激しくなっています。新しい治療方法が開発され、それに対応した保険が生まれるという可能性も十分にあります。

また、これからどんどん激しく変わっていく世の中に応じて組み立てられた保険が生まれる可能性もあります。

これまでデメリットが目立っていた終身払いも、そのメリットが見直される時であると言えます。
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